第4戦スペイングランプリが終わりました。
マシンの総合力の試されるサーキットでメルセデスが完勝!
#ハミルトンは98勝目を挙げました。
スタートでハミルトンをオーバーテイクして見せるも、マシンの総合力、トライバーの実力、全てでレッドブルホンダを凌駕しました。
#レッドブルホンダファンには非常に厳しい週末になりました。
レースペースを独自分析すると、今回の敗因が見えてきましたので共有させていただきます。
2ストップが正解。1ストップ勢は失速。レッドブル敗北の最大の要因は戦略。
レースペースを改めてみてみると、2ストップのチームが上位にランクインしています。
#決勝リザルトとは違う基準です。
#2回ピットストップしたのだから、1ストップよりタイムが出るのは当然のことだろう?と思うかもしれませんが、ガスリーが1ストップ想定のフェルスタッペンを上回るなど、2ストップのペースが非常に良かったことがわかります。
#上位2チームとその他のチームは差が大きく、通常のGPではこのような結果は生まれなかったと思います。
レッドブル敗北(メルセデスの大勝)は、マシンの総合力やドライバーの力量の差に注目されがちですが、2ストップのオプションを持っていなかったことが敗北の最大の原因であると思います。
各チームが2ストップに切り替える中で、ソフトしか残ってなかったレッドブルは、2ストップへの切り替えが実質的に不可能で、結果、ファステストラップ狙いしかできない状況でした。
仮にレッドブルがミディアムをもう1セット持っていれば、2回目のピットインでアンダーカットを仕掛けてきた段階で反応し、前に留まれていたと考えられます。
(国際映像でも、ハミルトンのアンダーカットのチャンスは次のラップで5%程度でした)
フェルスタッペンに勝機があったとすれば、ミディアムタイヤをもう1セット残していてアンダーカットにすぐに反応すること、だったと思います。
レッドブルがなぜミディアムを残していなかったのか分かりませんが、最大のミスであったと言っても過言ではないと思います。
#マシンの総合力が試されるサーキットでの敗北はマシンスピードが最大要因であるとの意見も認識しているのですが
#メルセデスの「大勝イメージ」は、戦略差によって生まれたものであることを理解しました。
アルファタウリは2ストップに切り替えることでポイント獲得
一方で、アルファタウリは1ストップに見切りをつけ、早めに2ストップに切り替えたことでポイントを獲得しました。
ガスリーのドライビングあってのポイント獲得ですが、他チームの動きを見ながら2ストップに早めに切り替えたことでポイントまでたどり着きました。
#この戦略をきっちり仕上げてくるガスリーは円熟の走りに見受けられます。
ガスリーは決勝後に「開幕戦から後退している」とコメントしていましたが、これは他チームとの相対的な差であると思います。
#開幕戦ではフェラーリやマクラーレンと争っていたにも関わらず、アルピーヌまでにも抜かれており、もどかしい想いなのでしょうか。
#角田が不調に陥っており、フィードバックもガスリーと正反対であるという点がチームの方向性を揺らがしているのかもしれません。
#ただ、個人的にアンダーを好むガスリーに角田が合わせる必要はないと思っているので、しっかり主張は伝え続けて欲しいと思います。
※ただし、角が立たない程度に・・・チームラジオはやばい。笑
オコンが好調。トップ10では唯一1ストップを成功させる。
ポルトガルGPからアルピーヌが好調で、中段争いに加わってきていますが、今回はオコンが好調でした。
母国のアロンソを差し置いて9位入賞。
#これは凄いことだと思います。
#アロンソは2回のワールドチャンピオンであり、40歳の年齢であることを考慮しても今も現役最強ドライバーの一人として評価されているドライバーで、
開幕前、オコンはアロンソにボコボコに打ちのめされ、勝ち目はないとまで言われていました。。。
#開幕前の世界的な評価です。
スペインGPではアロンソが1ストップに耐え切れない中、オコンは粘りの走りを見せて入賞するとはオコンの評価もかなり変わるのではないでしょうか?
アルピーヌが入賞争いに絡んでくることが多くなってくると思うので、アロンソvsオコンの戦いにも目が離せません。
(参考)決勝の結果はこちら。1ストップではオコンがポイントを獲得しました。
スペインGP決勝の勢力図(まとめ)
・トップ争い メルセデスvsレッドブル
→開幕ではレッドブルが上回っていたものの、メルセデスがじりじりと追い上げ、追い抜かれている。
・中段上位 マクラーレンvsフェラーリ
→一進一退の攻防。
・中段下位争い アルピーヌvsアルファタウリvsアストンマーティンvsアルファロメオ
→ポルトガルで一歩抜け出したアルピーヌは、今後中段下位争いから抜け出せるか。
・下位争い ハースvsウィリアムズ
→ウィリアムズが優勢。
ウィリアムズは予選では明確な差が付けられているものの、決勝ではポイント争いに絡めず、ハースとの戦いに・・・。
決勝ハイライト動画&ポイントランキング
ファステストラップはフェルスタッペンが獲得!
ポルトガルでは獲得できなかったファステストラップポイントをフェルスタッペンが獲得しました。
#このポイントは喉から手がでるほど欲しい1ポイントなので、獲得できてよかったです。
#前回取り逃がしていただけにうれしいですね!
次回はモナコGP。
#スペインGPのセクター3でメルセデスとレッドブルはほとんど差がなかったので楽しみにしています。
どうか、この戦略が大差の要因であったことが今後のグランプリで証明されますように・・・
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